2026/08/20
【箱のあれこれ】表面加工①
【箱のあれこれ】では箱づくりの基礎知識から、大信印刷のオリジナル形状まで、とにかく印刷に関することをお届けするページです。
2026.08.20
箱のあれこれ #09
表面加工①
こんにちは!Oです。
みなさま、お盆はしっかりお休みできましたか?
私はおうちでまったり過ごしながら、推しが出演しているドラマを観たり、ライブの生配信を楽しんだりしていました。
そんな中、とあるドラマを観ていたら、推しが演じる登場人物の部屋に見覚えのあるパッケージが…!
なんと、大信印刷オリジナル形状の「ワンタッチシカン」の実績品であるお菓子が置いてあったのです。
思わぬところで自社が携わったパッケージを見つけると、とてもうれしくなりますね。
仕事を通して自分の“好き”と間接的につながれる。パッケージのお仕事には、そんな楽しさや魅力もあったりします♪
さて、今回の「箱のあれこれ」では、パッケージの表面加工についてご紹介します。
店頭で商品を見たときに、
「なんだか高級感があるな」
「思わず手に取りたくなるな」
と感じたことはありませんか?
実は、その印象を左右している要素の一つが「表面加工」です。
パッケージの表面加工には、大きく分けて次の2つの役割があります。
・印刷面をスレや汚れから守る
・見た目の美しさを高め、商品の付加価値を向上させる
どのような加工を施すかによって、パッケージの見た目だけでなく、手触りや耐久性も変わってきます。
ひと口に表面加工といってもさまざまな種類がありますが、今回はその中でも「ツヤを出す加工」にスポットを当ててご紹介します!
UV OPニス
UV(紫外線)で瞬時に硬化する透明なニスです。
オフセット印刷機の工程内で印刷とあわせて加工でき、多くのパッケージに採用されています。仕上がりは自然で上品なツヤ感があり、派手すぎず幅広いデザインにマッチします。
また、インキ被膜を保護して耐摩擦性を高めるため、スレや汚れから印刷面を守る役割もあります。そのため、パッケージの印刷ではニス加工を施すことをおすすめしています。
「ツヤは欲しいけれど、コストはできるだけ抑えたい」という場合にも選ばれることの多い加工です。
プレスコート
プレスコートはUV OPニスと同じくコーティング加工の一種です。
アクリル樹脂を印刷面に塗布し、ローラーや版で熱と圧力をかけて表面を平滑に仕上げます。そのため、UV OPニスよりも高い光沢感と耐摩擦性を持たせることができ、鏡面のような仕上がりを実現できます。
また、版を使用すればスポット加工も可能です。食品パッケージの賞味期限欄やノートの記名欄など、部分的にプレスコートを抜くことで、印字をしやすくしたり、ペンのインクを弾かないようにしたりすることができます。
グロスPP
プレスコートと同等の高い光沢感を出すことのできる加工です。
樹脂を塗布するプレスコートと違い、印刷物の表面にフィルムを貼り付けて加工するため、ニスやプレスコートよりも表面の耐摩擦性が高くなります。また、表面の水をある程度弾くこともできます。
さらにPP加工の応用で、あらかじめ箱に穴を空けてからPP貼りをすると、中の商品が見える窓を作ることができます。
UVコート
UVコートは、UVで樹脂を硬化させることでツヤを出す加工です。透明性に優れており、高い光沢感があります。
また、耐摩擦性にも優れており、UV OPニス・プレスコート・グロスPPと比較しても、特にキズが付きにくい加工といえます。
ただし、平滑度はプレスコートの方が優れているため、鏡面のようなツヤ感を求める場合はプレスコートがおすすめです。
UV OPニスと同様に、オフセット印刷機の工程内で印刷とあわせて加工できます。そのため、特に大ロットではプレスコートやPP貼りよりもコストを抑えることが可能です。
さらに、フィルムを使用するPP貼りとは異なり、古紙として再利用できるため、環境に配慮した加工方法であることも大きなメリットです。
こうした特長から、PP貼りの代替加工として活用されるケースも増えています。
パッケージに求めるデザイン性や耐久性によって、最適な表面加工は異なります。
「どの加工が自社商品に合うのだろう?」
「高級感を出したいけれど、どの加工を選べばいいのだろう?」
そんなお悩みがありましたら、お気軽に大信印刷までご相談ください。
次回は、落ち着いた質感のマット系の表面加工や、さらに高級感を演出できる表面加工などについてご紹介します。ぜひお楽しみに!